誘導体
読み:ゆうどうたい
外語:derivative
ある物質を母体に、その分子構造の一部を変えて得られた物質のこと。派生物。デリバティブ。
概要
派生物だが、母体となる化合物の構造や性質は大きく変えることなく、元の物質に何らかの基を導入したり、元の基を別の基に変換したようなものをいう。
例えば、アセチルサリチル酸(アスピリン)はサリチル酸の誘導体、のように表現する。この場合、水酸基がエステル基(アセトキシ基)に変換されている。
特徴
関連するもののそれぞれの違いは次の通りである。
- 誘導体 (デリバティブ)
- ある物質を母体に、その分子構造の一部を変えて得られた化合物
- 同族体 (ホモログ)
- 同じ官能基Xを持つ化合物R-Xに対し、メチレン基を挿入したR-(CH2)n-Xの構造をもつ誘導体
- 異性体 (アイソマー)
- 分子式は同じだが、構造の異なる化合物
- 類縁体 (アナログ)
- 分子の構造が似ている化合物
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