読み:あざみ
外語:Common thistle

 キク科アザミ属に属する植物の総称。多年草。俳句では春の季語で、花言葉は「厳格さ」、「独立」。
目次

情報

分類
 ▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
 新エングラー分類法では亜綱として「合弁花亜綱 Tubiflorae」を、クロンキスト分類法では亜綱として「キク亜綱 Asteridae」を置く。概ね同等の亜綱である。

旧階層
 古い分類法での階層構造は次の通り。

新エングラー分類法

クロンキスト分類法


 250種以上があるとされる。
 数多くの変種や雑種の存在が知られており、分類が難しい植物である。

特徴

名称
 和名でアザミは属名であり、種名ではない。標準和名として種名をアザミとする植物は存在しない。
 日本だけでも100種以上のアザミがあるとされ、多くは「○○アザミ」のようにアザミの前に何らかの名を冠して命名されている。

生態
 葉は裂けており刺がある。紫色の独特の花を付け、花の後には蒲公英(たんぽぽ)のような種となり風に乗って飛ぶ。
 キリスト教の聖花であり、また北欧ではトールの花とされて落雷除けや結婚祈願に用いられた。
 スコットランドの国花である。これは13世紀中頃、1263(弘長3)年にノルウェー軍がスコットランドに侵攻した際、夜襲の偵察のためにノルウェー軍から放たれた斥候がスコットランド軍の陣地近くで薊を踏みつけ、激痛に思わず叫び声を上げてしまったため、スコットランドが救われたという故事にちなむ。

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