碍子
読み:がいし
外語:insulator
電線
などを
電柱
などに固定するために使われる
絶縁
器具。
目次
概要
特徴
種類
超高電圧用碍子
素材
碍子のある風景
概要
電気は高電圧で送ったほうが送電ロスが少ないため、日本では、
送電線
では15〜50万
V
、時に100万Vもの超高電圧で送電している。電柱間を渡されている
配電線
も、電圧は6600Vあり、家庭用電圧と比較すると非常に高電圧である。
そういった電線を鉄塔や電柱に固定するためには、それなりの絶縁性能を持った器具を使う必要があり、このために碍子が使われる。
特徴
種類
碍子には、中に空洞がある中空碍子と、中に空洞のない中実碍子とがある。
高圧送電線などでは、中実碍子で耐圧のために長くなっている「長幹碍子」などが使われている。
鉄塔や電柱などでも、一方を腕金に固定し、もう片方は電線を支持する機構をつけた細長いラインポスト碍子(LP碍子)なども使われている。
超高電圧用碍子
発電所や
変電所
内部では、超高圧が使われることも珍しくない。
一般に発電所から出てくる電圧の最大は50万Vだが、日本では耐圧100万Vの設備も存在する。
ちなみに、100万Vもの高電圧に耐える碍子を作る事ができるのは世界でただ一社、
日本ガイシ
だけである。
素材
磁器
、ガラス、合成樹脂などがよく使われている。
耐圧100万Vの碍子の場合、日本ガイシの説明によれば、全長11.5m、最大径1.6mある磁器であり、これは世界最大の磁器製品だとしている。
碍子のある風景
高圧送電線と鉄塔の間に付けられた白い棒状の器具が、大型のものとしてはよくある碍子である。
その他にも、電線を電柱に固定したり、電車の
架線
に流れる電線を鉄塔に固定するためにも碍子が使われており、これも日常よく見られる碍子の用途である。
都会の鉄道の場合、1500Vの
直流電化
と、動力用の電源としてはそれほど高電圧ではないため、碍子も比較的コンパクトである。しかし新幹線のように25000Vの
交流電化
ともなると、碍子もかなり大型のものが使われるようになる。また、
パンタグラフ
を固定する車両自体にも、固定のために碍子は使われている。
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