県木
読み:けんぼく
外語:prefectural tree

 県を代表するものとして定められた木のこと。特に政令で指定されていない自治体もあるが、NHKが選定した慣習も含め、47都道府県全てに県木は存在する。
 北海道は蝦夷松(エゾマツ)、東北地方では青森県は檜葉(ヒバ)、岩手県は南部赤松(ナンブアカマツ)、宮城県と福島県は欅(けやき)、秋田県は秋田杉(アキタスギ)、山形県はサクランボである。
 関東地方では茨城県は梅、栃木県は栃(とちのき)、群馬県は黒松、埼玉県は欅(けやき)、千葉県は犬槇(イヌマキ)、東京都と神奈川県はイチョウである。
 北陸地方では、富山県は立山杉(タテヤマスギ)、石川県はアテ(ヒノキアスナロ)、福井県は松(まつ)である。
 甲信越地方では新潟県は雪椿(ユキツバキ)、山梨県は楓(カエデ)、長野県は白樺(シラカバ)である。
 東海地方では岐阜県は一位(イチイ)、静岡県は木犀(モクセイ)、愛知県は花の木(はなのき)、三重県は神宮杉(ジングウスギ)である。
 近畿地方では滋賀県は椛(もみじ)、京都府は北山杉(キタヤマスギ)、大阪府イチョウ、兵庫県は楠(クスノキ)、奈良県は杉、和歌山県は姥目樫(ウバメガシ)である。
 中国地方では鳥取県は大山伽羅木(ダイセンキャラボク)、島根県は黒松、岡山県と山口県は赤松、広島県は椛(もみじ)である。
 四国地方では徳島県は山桃、香川県はオリーブ、愛媛県は松、高知県は魚梁瀬杉(ヤナセスギ)である。
 九州沖縄地方では福岡県は躑躅(つつじ)、佐賀県と熊本県は楠(クスノキ)、長崎県は檜(ヒノキ)、大分県は豊後梅(ブンゴウメ)、宮崎県は不死鳥(フェニックス)、鹿児島県は海紅豆(かいこうず)、沖縄県は琉球松(りゅうきゅうまつ)である。
 また県のみならず、政令指定都市をはじめ各県の市町村も自治体の木を定めているところがある。同様のものに県木のほか、県花県鳥県獣、県魚などがある。

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