火病
読み:ファッピョン
外語:<HWA><PYEONG>

 精神障害の一つ。世界で唯一、朝鮮民族のみが罹患するという、極めて特殊な精神病。
目次

病態
 不安障害鬱病、そして身体化症状が同時に発症する疾患であるとされ、米国の精神科協会は1996(平成8)年、この疾患を朝鮮民族の精神疾患として公認した。
 症状としては、胸が苦しく、火傷をしたような痛みと共に、呼吸混乱、消化不良、手足の痺れなどが起こる。そして酷いときには死に致ることもあるとされる。
 なお、火病というのは、朝鮮人に普遍的に見られる気違いのように騒ぐことを言うのではなく、鬱屈した精神状態に至ることをいう。

病因
 さて、精神病といっても様々あるが、伝染病ならともかく、特定の民族だけに限定される精神病というのは非常に珍しい。火病以外には、日本人特有の「対人恐怖症」くらいしか確認されていないようだ。
 この理由については様々な研究があるが、現状では定説はない。発病要因は一つだけではない可能性もある。

遺伝病説
 まず原因として朝鮮人の精神が原因の一つと考える説では、長年、支那の圧政に苦しまされて来た奴隷の歴史から、朝鮮人には強いストレスが蓄積し、それが病気となり遺伝子に刻み込まれ、後世へと伝えられたとする。
 実際の研究として、西洋人にはなく、南鮮人の統合失調症(精神分裂病)患者にのみ、カテコール-O-メチル基転移酵素(COMT)遺伝子に変異が見られる、などの研究もある。

食生活説
 もう一つ、食生活説では、キムチ、より正確には唐辛子の辛味成分であるカプサイシンへの悪影響である。
 カプサイシンの辛味は、身体的には味覚ではなく痛覚であり、痛みは脳にとってストレスである。
 摂り過ぎは必然的に強いストレスとなり身体に蓄積し、やがて身体に異変をもたらすと考えられる。そして更に、この唐辛子によるストレスは脳の海馬細胞を破壊し、海馬を萎縮させることも突き止められており、このため精神異常を来すものと考えられている。

結論
 その他様々な要因を含め、食生活や民族としての精神的疾患など複数の要因が重なることによって、朝鮮民族だけに発生する火病という病気が生まれたのだとされる。

表記について
 火病はハングルで<HWA><PYEONG>と書くので、<HWA>はhwa、<PYEONG>はpyeong、延いてはhwapyeongが発音通りの綴りとなる。
 しかし朝鮮では気分によって(いわゆる)ローマ字の綴りを変えてしまう習慣があったり、p/bの発音を区別しない等の言語的特徴から、公式にはローマ字綴りはhwapyeongではなくhwabyungないしhwabyeongと書くことになっている。
 但し、発音はあくまでもhwapyeongである。
 ちなみに、<HWA><PYEONG>の同音異義語に「花瓶」があり、こちらの方がより日常語と思われる。このため、翻訳サイトで<HWA><PYEONG>を訳すと、花瓶と訳されることになる。

再検索