洪魚鱠
読み:ホンオフェ
外語:<HONG><EO><HOE>
朝鮮料理の一つで、雁木〓(ガンギエイ)の刺身(鱠、<HOE>)のこと。
概要
洪魚鱠(以下、ホンオフェ)とはエイの刺身を表わす。
全羅南道を中心として食べられているものは「発酵させたエイ」の刺身で、これは全羅南道の港町 木浦の郷土料理とされる。
特徴
ホンオフェは、ホンオを藁などと共に重ねるように積み、そして数日漬け込んだ驢ア酵食品である。
驢ア酵によりアンモニアが発生する。このためホンオフェは強烈なアンモニア臭を発し、口に含むとそのアンモニアが鼻に突き抜ける。アンモニアの刺激の中で濁酒を飲み流し込むのが通とされ、この食べ方をホンタク(洪濁、<HONG><THAK>)と言う。
また、ホンオフェ、茹でた豚肉、キムチを一緒に食べる料理があり、これをサマプ(三合、<SAM><HAP>)という。
なお、日本では食品衛生法の問題があり、アンモニア含有物を食品として販売出来ず、作ることも輸入することもできないとされる。従って大久保など全国に点在する朝鮮部落(コリアタウン)の朝鮮料理屋に出かけても、残念ながらこれを食することはできないようである。
再検索