弱アルカリ性
読み:じゃく-さんせい
弱いアルカリ性のこと。中性に極めて近いアルカリ性。
概要
pHでいえば7より大きいものをアルカリ性という。
一般的な液性ではpHの最大は14で、値が大きいほどアルカリ性が強いということになる。また7より少し大きい程度では中性として扱われることが多い。
科学的な意味で弱アルカリ性の明確な定義はないが、法律や指針などによって、次のように定義されている。
- 家庭用品品質表示法(洗剤など) pH 8.0を超え 11.0以下
- 環境庁 鉱泉分析法指針(温泉) pH 7.5以上 8.5未満
特徴
人間の体内でも、羊水、胆汁、膵液などは弱アルカリ性である。
洗剤なども一般にアルカリ性であるが、中性や弱酸性のものもある。洗浄力を優先するならアルカリ性が望ましいとされる。
普通の石鹸は弱アルカリ性、肌に良いとされる温泉も弱アルカリ性のものが多い。
温泉で「美人の湯」を自称するものは、泉質は弱アルカリ性である。このような温泉に入浴すると肌がツルツルすべすべになるが、これは弱アルカリ性が皮膚の角質を溶かすためである。このような温泉は入浴後にカサカサ肌になりやすいため、肌が弱い場合は入浴後に良く洗い流し、乾燥しやすい部分には保湿剤などを塗っておくとよい。
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