坐薬
読み:ざやく
外語:suppository

 肛門に入れて用いる固形の薬。形状は殆どがロケットようのな、先がやや細くなった長細い形をしている。
 体温で溶け又は軟らかくなったり、或いは分泌液で溶けたりして効果を現わす。例えば痔の薬などが連想されるが、解熱鎮痛消炎剤などでも坐薬が存在する。
 経口薬と違い吐き気があっても使用できるという長所があるが、坐剤挿入時に便意を催すことがあり、坐薬を好まない人もいる点は短所といえる。
 肛門の先には直腸があるが、直腸には血管が集まっていて薬の吸収が良い。さらに吸収された薬物は肝臓を通る前に全身に流れるため薬物が分解されにくく、薬が効きやすい。これを利用し、子供の急な発熱時に坐薬が使われる。注射せずに済み、かつ薬が早く効く。
 座薬は溶けやすくできているので、暑いところに保存すると溶けてしまいやすい。冷蔵庫で保存すると溶ける心配がない。

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