ミラ
読み:ミラ
外語:Mira

 くじら座に見られる恒星の一つで赤色巨星。ラテン語の「ステラ・ミラ」(不思議な星)が語源。ミラ型変光星の代表。くじら座ο星(οCet)。
目次

天体の情報

基本情報

物理的情報

詳細情報

主なカタログ番号

天体の特徴

大きさと形状
 ハッブル宇宙望遠鏡観測では、質量は太陽の2倍だが、半径は700倍ある、とされた。しかも球形をしていない。
 ミラは、実は中心星を取り囲むガス星雲であると考えられている。


 紫外線観測によると、彗星の尾のようなものがあることが検出されており、2007(平成19)年7月15日のNASAの発表によると、銀河進化探査機GALEXにより発見された尾の全長は約13光年に及ぶとされる。
 ミラは高速で宇宙空間を移動しており、この尾は3万年以上に渡って移動した痕で、その構成物質は地球3000個分にもなるとされる。

変光
 大気層が半径の20%程度で膨張/収縮しており、約332日の周期で極大2.0等から極小10.1等までを変光する脈動変光星である。但し常に極大、極小にはならず、概ね約3等から約9等までで変光する。
 ミラが変光星であることはドイツのファブリチウスにより1596(慶長元)年に発見された。

再検索