トリマン
読み:トリマン
外語:Toliman

 ケンタウルス座アルファ星系と呼ばれる多重連星系を構成する星の一つ。ケンタウルス座αB星(αB Cen)。
目次

情報

基本情報

物理的情報

観測情報

主なカタログ番号

特徴

連星系
 α星は実際は-0.01等の主星(αA)と1.33等の伴星(αB)による連星であり、更にそのまわりを暗いプロキシマ・ケンタウリ(V645星、αC)が巡る、三重星の連星系を構成している。
 うち、α星Bがトリマンと呼ばれる第1伴星であり、その主星α星Aはリギル・ケンタウルスと呼ばれる。トリマンはリギル・ケンタウルスとの共通重心を約80年周期で公転しているが、軌道離心率0.5179の楕円軌道であるため、近点では約10天文単位だが遠点では約40天文単位にもなる。

惑星
 これまで、二つの惑星が報告されている。
 α星Bbは太陽系外惑星の観測装置HARPSで観測され報告され、太陽系に最も近い系外惑星とされたが、誤認で実在しないと判明した。
 α星Bcはトランジット法により観測されたα星Bbとは異なる惑星で、地球の大きさに近い岩石惑星だとされている。

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