ジクロフェナクナトリウム
読み:ジクロフェナクナトリウム
外語:Diclofenac sodium
フェニル酢酸系非ステロイド抗炎症剤(
NSAIDs
)。シクロオキシゲナーゼ(PGHシンターゼ)阻害剤の一つ。関節痛や筋肉痛に用い、腫れや痛みを和らげる。
目次
情報
基本情報
誘導体、関連物質の例
特徴
薬効薬理
作用機序
用法、用量
副作用など
規制区分
製品例
情報
基本情報
組成式: C
14
H
10
Cl
2
NNaO
2
分子量
: 318.13
比重
: (該当資料なし)
融点
: 280℃(分解)
沸点
: (該当資料なし)
CAS番号
: 15307-79-6
ICSC番号: (登録なし)
化学名: 2-(2,6-dichloroanilino)phenylacetate
外観:
白色
〜微黄白色の
結晶
又は結晶性粉末
誘導体、関連物質の例
ジクロフェナク (15307-86-5)
ジクロフェナクカリウム
特徴
薬効薬理
主要な用途は次のとおり。
(関節、腰、神経、膀胱、歯などの)鎮痛、消炎
手術
や抜歯後の鎮痛、消炎
急性上気道炎の解熱、鎮痛
関節痛などは主として
外用薬
、その他は内服用の錠剤が使われる。
作用機序
酵素シクロオキシゲナーゼ(COX)の活性を阻害し、炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)の生合成を抑制する作用がある。
この薬品は抗炎症作用によって炎症を鎮め、延いては腫れや痛みを和らげることができるが、
病気
の原因そのものを治すことはできない。あくまでも症状を和らげるための対症療法薬である。
用法、用量
軟膏などは、適量を一日数回患部に塗布する。
鎮痛、消炎での内服時は、成人で1日75mg〜100mgを3回に分割経口服用する。
急性上気道炎の解熱、鎮痛での内服時は、成人で1回25mg〜50mgを頓用する。原則として1日に2回まで、1日最大100mgを限度とする。
年齢・症状に応じて適宜増減する。
副作用など
承認までの調査。
胃部不快感等の消化器症状(約10%)
発疹等の皮膚症状(2%未満)
浮腫(1%未満)
その他、頻度不明の重大な
副作用
が生じた場合は投与を中止し、適切な処置を行なうこと。
規制区分
錠剤
劇薬
処方せん医薬品
市販薬(
OTC薬
)
第二類医薬品 (2013(平成25)年4月28日に第一類医薬品から変更)
軟膏、ローションはかつて「指定医薬品」だったが、規制廃止のため、特段の規制区分がなくなった。
製品例
ボルタレン (ノバルティスファーマ)
以下、
ゾロ
(模倣薬)。座薬が多いが、点眼薬もある。
アデフロニック (大洋薬品工業)
イブアウター (エスエス製薬)
イリナトロン (辰巳化学)
ジクロテクト (大正製薬)
ジクロフェナクNaローション1%「日本臓器」 (日本臓器製薬)
ジクロフェナック点眼液 (日東メディック)
ナボール (久光製薬)
プロフェナチン (ニプロファーマ)
ボンフェナック (ゼリア新薬工業)
メリカット (日医工)
レクトス (日医工)
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