カッパロケット
読み:カッパロケット
外語:kappa rocket
ベビーロケットに続く日本の固体燃料ロケットで、戦後の日本初の本格的な固体燃料ロケット。衛星打ち上げはできず、主に観測目的で使われた。
概要
東京大学(後の宇宙科学研究所(ISAS)→JAXA)が1958(昭和33)年に開発した。
カッパはkを意味するギリシャ語κから取られた。なぜκなのかは謎である。少なくとも河童とは関係が無いらしい。
カッパロケットはK-4型、K-6型、K-8型、K-9M型、K-10型など様々なものが作られ、地球上層大気観測に使われた。
特徴
開発の主要な目的は、国際気象観測年(IGY)への参加であった。目標は高度100kmである。
数々の試行錯誤の末、1958(昭和33)年に二段式固体燃料ロケット カッパ6(K-6)型の開発に成功し、到達高度は60kmではあったがIGYへの参加を無事果たした。なお、この時自力でロケットを上げたのは、米ソの他にはイギリスと日本だけだった。
このロケットは、タイニー・ランス→ベビー・ランス→フライイング・ランスという名で開発される計画の最後、フライイング・ランスに相当するものである。
再検索