アミノグリコシド系抗生物質
読み:アミノグリコシドけい-こうせいぶっしつ
抗生物質の一系統。幅広い抗菌スペクトルを持つが副作用が強い。
概要
この系統の抗生物質は、リボソームに作用して蛋白質合成を阻害することで静菌作用を示す。人間と細菌はリボソームの構造が違うため、人間の細胞には作用を示さない薬剤を作ることができる。
この抗生物質は抗菌スペクトルが広く、グラム陽性菌やグラム陰性菌を問わずに有効である。
非常に抗菌力が強いが、内耳神経(第VIII脳神経)や腎臓などへの毒性が強く、また内服できないため外用薬として使われている。
かつて、ペニシリンに続いて登場した抗生物質ストレプトマイシンが最初のアミノグリコシド系抗生物質で、これにて結核が激減した。しかしストレプトマイシンにも耐性菌が表われている。
特徴
主な系統は次の通り。
- アミカシン(AMK)
- アルベカシン(ABK)
- イセパマイシン(ISP)
- カナマイシン(KM)
- ゲンタマイシン(GM)
- ジベカシン(DKB)
- ストレプトマイシン(SM)
- スペクチノマイシン(SPCM)
- トブラマイシン(TOB)
- ネチルマイシン(NTL)
- フラジオマイシン(ネオマイシン)(FRM)
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