あきたこまち
読み:あきたこまち
外語:Akitakomachi

 の品種の一つ。
目次

概要
 福井県農業試験場で産み出され、秋田県農業試験場で育てられ、1984(昭和59)年にあきたこまちの名で登場した。
 「あきたこまち」という名だが、秋田県以外でも広く栽培されている。

情報
 母本は母がコシヒカリであることから、コシヒカリ系の米である。

系譜図
近畿15号(農林8号)近畿34号(農林22号)越南17号コシヒカリ秋田31号あきたこまち
近畿9号(農林6号)
森多早生北陸4号(農林1号)
陸羽132号
近畿15号(農林8号)PiNo.4 奥羽292号
B3F6_820
北真1号F2越南43号サンプク 
近畿35号(農林23号)
東山41号
54BC-68 大系437
北陸34号(農林41号)
東北71号ミヨシ

特徴

名称
 米の名は、県名の秋田と、秋田県の小野の里に生まれたとされる小野小町にちなんで名付けられた。

栽培地
 かつて東北地方の米はササニシキを親に持つものが多かったが、あきたこまちはコシヒカリを親としており、そしてその初めての成功例であった。
 ササニシキよりも安価でありながら、それに匹敵する味を求めて改良された米であったが、近年は米のブランド化が進み価格も上がっている。
 あきたこまちは水量豊富で土壌豊かな秋田県に適した品種であるとされているが、現在では秋田県以外にも、東北、中部、山陽山陰まで広い範囲で栽培されている。
 稈が弱く倒伏しやすい上、稲熱病(いもち病)にも弱いという弱点はコシヒカリと似ている。


 秋田県の代表的良食味品種である。水分量が多く、コシヒカリ譲りのもちもちした粘り気の強い食味を特徴とし、秋田県で一番旨い米とされる。

近縁米
 あきたこまちを親にした米は非常に多く、孫、曽孫以降まで含めれば品種は数知れない。
 代表的なあきたこまちの近縁米に、次のようなものがある(50音順)。なお、近縁率は子が50%、孫が25%という単純計算による。

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