ササニシキ
読み:ササニシキ
外語:Sasanishiki

 の品種の一つ。
目次

概要
 宮城県古川農業試験場で産み出され、1963(昭和38)年にササニシキの名で登場した。
 母本は母がハツニシキ(奥羽224号)、父がササシグレ(東北54号)である。
 農林番号は農林150号、旧系統名は東北78号。

特徴

名称
 ササニシキの名は、父のササシグレより「ササ」、母のハツニシキより「ニシキ」をそれぞれ貰い、ササニシキとした。

栽培地
 かつては東北地方の代表種であった。
 食味が良く、収量は多かったが、寒さに弱く、稈が弱く倒伏しやすい上、稲熱病(いもち病)などにも弱いという、豊富な弱点があり栽培が難しかった。
 1993(平成5)年に発生した冷害で生産量は更に激減、現在では熟期が同じ「ひとめぼれ」にほぼ交代し、ササニシキは稀少価値の高い米となってしまった。しかし、今でも根強いファンが付いている。


 柔らかで、あっさりした味が特徴。あっさり味は毎日食べていても飽きが来ず、また米自身が自己主張しないために、おかずの味を引き立てる効果がある。
 そして、淡白な舌ざわりであるが、その中にも独特の甘味を持っている。
 このため、新潟県の「コシヒカリ」と並ぶ良食味品種として、かつてはよく食べられていた。

近縁米
 ササニシキを親にした米は非常に多く、孫、曽孫以降まで含めれば品種は数知れない。
 代表的なササニシキの近縁米に、次のようなものがある(50音順)。なお、近縁率は子が50%、孫が25%という単純計算による。
 このほかにも、様々な交配により、各種のBL米が作られている。

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