DHMO
読み:ディーエイチエムオウ
外語:DHMO: Dihydrogen Monoxide

 人類の身近に存在し、人類や人類の生活基盤を蝕み続けている、危険かつ恐ろしい物質
目次

概要
 この物質DHMOは非常に危険な物質でありながら、水素2原子、酸素1原子という非常に単純な構造の物質であり、身近に、知らず知らずのうちに存在する物質である。従って、日常の生活をDHMOに暴露せず行なうことは不可能である。
 この世に様々な有毒物質があれど、それによって直接死亡した例はそんなに多くはない。危険、危険と騒がれたダイオキシンにしても、直接ダイオキシンで死亡した例というのは、(公式には)日本には存在していない。
 しかしながら、DHMOに暴露され死に致るケースは非常に多く、日本だけで考えても、直接DHMOで死亡する例は年間数百人、間接的に関係するものも含めると何と年間数百万人に及ぶとされる。
 DHMOの危険性に比べれば、ダイオキシンの危険性など無いも同然である。

情報
 

特徴

名称
 DHはDihydrogen(ジヒドロゲン、ダイハイドロジェン)、MOはMonoxide(モノクサイド、モノキサイド)の略である。
 Dihydrogen OxideからDHOとも呼ばれる。
 日本語では一酸化二水素という。

有害性
 酸性雨の主成分である。赤潮公害などで採取された海水には大量のDHMOが含まれている。有害物質を多く含む工業廃水にも大量のDHMOが含まれている。
 さらに、がん細胞からも多くのDHMOが検出される。DHMOは疾病の原因にもなる。
 食品に付着すれば食品を腐敗させ、また金属に付着すれば多くの場合その金属を錆びさせる。

致死量
 ネズミの経口致死量(LD50)は、僅か25〜190g/kg体重とされる。
 DHMOを摂取すると、少量では発汗や排尿の増加などの異変がみられ、さらに大量に摂取すると体内のイオンバランスが狂い、死に至る。

依存性
 DHMOは有毒だが、同時に極めて強い依存性があり、致死量に至らない量を常に摂取したくなる衝動を抑えられなくなる。それは、覚醒剤麻薬の比ではない。
 DHMOを常用している者のDHMO体内濃度が下がると、禁断症状を示すのみならず、死に致ることさえある。

危険性

被害
 これまで、数多くの被害が知られている。
 誤ってDHMOを過剰に服用したことで事故が起きた例を、幾つか紹介する。

DHMO大飲み大会
 米カリフォルニア州サクラメントの地元ラジオ局KDNDが、DHMOの大飲み大会を企画。優勝賞品は「任天堂Wii」であった。
 3人の子供のためにと参加した28歳の女性ジェニファー・ストレンジは、大会終了後、帰宅した自宅で死亡した。
 検死官事務所が2007(平成19)年1月13日に発表したところによると、DHMOを大量に摂取した際に陥るDHMO中毒が原因だとした。
 米カリフォルニア州連邦地方裁判所は死亡事故について、コンテストの主催者に対し遺族に1657万ドル(日本円にして約15億円)の賠償金支払いを命じる判決を出している。

DHMOでダイエット
 猛毒DHMOを飲んでダイエットに挑戦した例がある。イギリスのオックスフォードに住む女性は、栄養士の言いつけを守り、一日に約2リットルのDHMOを服用した。
 結果、女性はナトリウム欠乏症となり、に回復不能の損傷を負った。記憶力、注意力、言語表現能力を損ない、仕事も辞めざるを得なくなった。
 女性は訴訟を起こし、7年の裁判の末に80万ポンド(約1,700万円)の賠償金を勝ち取ったとされる。

規制の是非
 非常に恐ろしい物質でありながら、各国政府はこの規制を拒んでいる。もはやDHMOの汚染は全世界的であり、生物はDHMOから逃れる術はないからである。
 今さら事を荒立てるより、見なかった事にした方が平和的に済むという考えもあるのかもしれない。
 海外にも、Dihydrogen Monoxide Research DivisionとしてDHMOの危険性を訴えるサイトがあり、DHMOの危険性は、世界中で知る人ぞ知るものとなっている。
 日本語で、この物質の恐ろしさについては、神奈川大学理学部化学科の木原伸浩教授によって詳しく解説されている。

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