C4 (蛋白)
読み:スィーフォー
外語:C4: complement 4
補体蛋白(C4)、補体第4成分。
概要
C4は、3本のポリペプチド鎖からなる分子量19.8万の糖蛋白である。血中補体成分としてはC3に次いで多い。
主に肝臓で産生され、他に単球やマクロファージでも産生される。
検体検査においては、免疫学的検査のうち「D015 血漿蛋白免疫学的検査」に分類されている。検査料は令和4年 医科診療報酬で70点である。
特徴
検査目的
自己免疫疾患などが疑われる時は、C4と同時にC3やCH50も検査することが多い。
急性期反応などで高値を示すことがあるが、C4の場合は低値が問題となる。
C4低下は、免疫による消費や、C4の産生低下など様々な要因がある。
補体系古典経路と補体系第二経路双方に関与するC3と比較し、C4が低下していれば古典経路の活性化、C4は正常でC3のみ低下していれば第二経路の活性化が各々疑われる。
この検査のみで病気の種類を特定することはできない。スクリーニング(ふるい分け)に使われる。
正常値
診療機関によって様々だが、幾つかで使われている基準値を以下に示す。
異常時
C4が減少する疾患として、次のようなものがある。
- 膠原病
- 自己免疫性溶血性貧血
- 肝疾患 (肝硬変、肝炎など)
- 腎疾患
- クリオグロブリン血症
- 補体欠損症
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