Flipper
読み:フリッパー
外語:Flipper

 ニンテンドーゲームキューブで使われているグラフィックスコア搭載のシステムチップ。
 ゲームキューブ基板の中央に堂々と聳える巨大LSIである。
目次

特徴
項目特徴
コアのクロック周波数162MHz (CPUクロックの1/3)
FSBクロック 
最大バス帯域幅 
製造プロセスルール180nm(0.18μm)
ダイサイズ約110mm2
集積トランジスタ数 

機能
 次のような機能が装備されている。つまり、CPUとメモリー以外のほぼ全てが集約されているといえる。
 パソコン的に考えれば、グラフィックスチップ、ノースブリッジサウスブリッジ、オーディオDSP、ビデオメモリーがワンチップに納められているといえる。
 但しパソコン用GPUとは大きく設計が異なるのは、ビデオメモリーに1T-SRAMを使い、大容量のテクスチャキャッシュを備えているなどの点である。

開発
 当初は、以前より任天堂と関係があったシリコンバレーのグラフィックスチップベンチャーArtXが開発していた。ArtXは後にATI Technologiesに買収され、開発チームはそのままATI Technologiesに組み込まれることになり、開発はATI Technologiesとして継続された。
 かくしてATI Technologiesにより設計されたこのLSIは、ATIのロゴが付けられているが、かといってATI Technologiesが製造して任天堂に卸しているわけではない。
 このFlipperはNECが製造しており、任天堂はATI Technologiesにライセンス料を支払って使用している。このためLSIの供給がATI Technologiesの生産能力に左右されないという利点がある。

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