DC48V
読み:ディースィーよんじゅうはちボルト
外語:DC48V

 電源電圧の一つ。直流48V。+48Vと−48Vとがあるが、特に明記しない場合は+48Vである。
目次

概要
 電圧が低すぎず高すぎず、手頃な電圧で機器側での絶縁の必要も無いことから部品点数の削減にもなるため、様々な機器で採用されている。
 50Vではなく48Vというのは明らかに中途半端だが、この由来は鉛蓄電池にある。鉛蓄電池はDC12Vであったため、これを4個直列に繋いで48Vとなった。

特徴
 DC48Vは非常に広範囲に使われている、直流電圧の標準の一つである。

電話回線
 電話回線でもDC48Vが使われている。
 但し銅線の酸化防止のために、実際にはマイナス電位DC−48Vで使われている。

乗用車
 車のバッテリーも、乗用車はDC12V、トラックはDC24Vが標準(バイクはDC6Vなどもある)だが、近年はDC36VやDC48Vのものもある。電圧が変更されれば、シガーソケットからも変更された電圧が出ることになる。
 2011(平成23)年6月にドイツで開催された自動車エレクトロニクス会議で、アウディ、BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン、ポルシェはDC12VからDC48Vへの移行を発表しており、いずれDC48Vが乗用車でも標準になると見込まれる。
 これらもすべて12Vの整数倍であることからも分かるように、12Vのセルを直列に繋ぐことによって電圧を変えている。

コンピューター
 パーソナルコンピューターなどのコンピューターは直流で動作するので、供給電源は交流100Vなどである必要は必ずしも無い。
 日本のインターネットデータセンターでは、DC48V/AC100V/AC200Vの三電源が提供され選択可能なところが増えている。
 そこで効率化を図るため、最初から直流で供給する「直流給電」の事例が増えており、最近のサーバーは最初から直流で電源を受給するものが増えているようである。

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