A/H1N1亜型インフルエンザウイルス
読み:エイ-エイチいちエンいち-あがた-インフルエンザウイルス
外語:Influenza A virus subtype H1N1

 A型インフルエンザウイルスの亜型の一つ。いわゆる「Aソ連型」で、「H1N1亜型」「A/H1N1」「A(H1N1)」のようにも書かれる。
目次

情報
 現在のウイルス学では、次のように分類される。

分類

蛋白
 スパイク蛋白は、H蛋白(赤血球凝集素)がH1、N蛋白(ノイラミニダーゼ)がN1である。

特徴

流行
 1918(大正7)年から翌年に掛けて大流行した「スペインかぜ」などが、この型であった。
 日本でも、ここ近年は毎冬の流行となっており、A/H3N2(A香港型)に次いで二番目に多いインフルエンザウイルスである。

タミフル耐性
 現在のAソ連型のウイルスは殆どがタミフル耐性ウイルスとなり、治療薬タミフルが効かず危険度が高まっているとされる。
 「A/H1N1亜型」といっても一種類ではなく様々あるが、2008(平成20)年から2009(平成21)年にかけてヒトから分離されたA/H1N1亜型のほぼ全てがタミフル耐性株だったとされている。
 これは、いわゆる鳥インフルエンザとヒトインフルエンザが遺伝子交雑を経た結果、新型のH1N1へと変異したのではないかと考えられている。

パンデミック株
 新型で、ワクチンがなかったりタミフル耐性だったりして大流行したものは、パンデミックA/H1N1(A/H1N1pdm)などと呼ばれる。
 流行年の西暦下二桁を附して呼ぶようである。次のようなものが資料より得られたが、pdm09以外については、実在する株かどうかは確認できていない。

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