電線 |
辞書:科学用語の基礎知識 電気工事編 (NPOWC) |
読み:でんせん |
外語:electric wire |
品詞:名詞 |
電流を導く金属製の線。
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概要 |
単に電流を流す金属部分のみの電線は、架空送電線などとしては使えるがそれ以外では漏電したり短絡したりと良いことがない。そこで通常はその電線(これを心線という)の周囲を絶縁体の被覆で取り巻いている。
電気事業法に基づく「電気設備に関する技術基準を定める省令」では、電線を次のように定義している。
(用語の定義)
第一条 この省令において、次の各号に掲げる用語の定義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
六 「電線」とは、強電流電気の伝送に使用する電気導体、絶縁物で被覆した電気導体又は絶縁物で被覆した上を保護被覆で保護した電気導体をいう。
特徴 |
種類 |
導体の硬さと、絶縁被覆の種類及びそれに伴う連続使用最高温度、屋内用か屋外用かで分類される。
軟銅線と硬銅線の違いは機械的強度である。電気的特性は軟銅線の方が良いので殆どの電線は軟銅線を用いており、屋外用のみ強度を確保するため硬銅線のものが使われている。
導体 |
通常は被覆されるが、その中にある電気が通る部分が導体である。これを心線という。
単線とより線 |
電線は、1本の金属線で作られた単線と、複数の細い線を束ねたより線がある。
屋内電気配線の場合、通常は安価な単線が使われる。大電流を流したり、管を通すために柔らかくする必要がある場合などは、可撓性がある「より線」が使われることもある。
太さ |
電線は、大電流を流す場所ほど太いものが使われる。
電線の太さは、単線の場合は導体の直径(mm)、より線の場合は金属線の総断面積(〓)で表わされる。
単位のmmまたは〓は省略が可能で、JISでは、単線の太さが2mmの時は「2.0」、より線の太さが2mm2の時は「2」と表示して良いことになっている。例えば、単線なら「IV2.0」、より線なら「IV2」などと書かれる。
接続 |
電線の接続方法は幾つかあるが、主に次のような方法による。
半田付けする場合、直接結線(ツイストジョイント)した後で半田付けする。屋外では必要となる技術だが、屋内配線では殆どなく、できる人がする方法といえる。
圧着スリーブは電気工事士が最もよく使う方法で、安全かつ丈夫でなおかつ安い。その代わり圧着するための専用工具が必要になる。
リンク |
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