生化学的検査(II)
読み:せいかがくてきけんさ-に
日本で実施されている
検体検査
の一つ。
目次
概要
検査
項目
検査費用
検査項目
D008 内分泌学的検査
D009 腫瘍マーカー
D010 特殊分析
概要
末梢血液や
尿
などを採取し、その血清や
血漿
、あるいは尿を検査するためのセットメニューである。
生化学的検査(I)
が一般的な血液化学検査であるのに対して、(II)は内分泌や
腫瘍マーカー
など、特定の疾病に関する検査である。
検査
項目
令和4年 医科診療報酬において、以下が存在する(Dxxxは検査料の分類)。
D008 内分泌学的検査
D009
腫瘍マーカー
D010 特殊分析
検査費用
令和4年 医科診療報酬において次の通り。
検体検査判断料
生化学的検査(II)判断料 144点
検査項目ごとに所定点数が設定されているが、1回に採取した血液等を用いて複数項目を実施した場合は所定点数にかかわらず、検査の項目数に応じた点数により算定される。
D008 内分泌学的検査 (区分13から47までで3項目以上)
3項目以上 5項目以下 410点
6項目以上 7項目以下 623点
8項目以上 900点
D009 腫瘍マーカー (区分2から26までで2項目以上)
2項目 230点
3項目 290点
4項目以上 396点
検査項目
以下は、令和4年 医科診療報酬における診療報酬点数表を基に、情報を書き加えている。点数等は原則として2年ごとに改定される。
D008 内分泌学的検査
区分1 (55点)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)定性
区分2 (60点)
11-ハイドロキシコルチコステロイド(11-OHCS)
区分3 (69点)
ホモバニリン酸(HVA)
区分4 (90点)
バニールマンデル酸(VMA)
区分5 (95点)
5-ハイドロキシインドール酢酸(5-HIAA)
区分6 (98点)
プロラクチン(PRL)(黄体刺激ホルモン)
区分7 (99点)
トリヨードサイロニン(T
3
)
区分8 (100点)
レニン活性
区分9 (101点)
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
ガストリン
区分10 (103点)
インスリン(IRI)
区分11 (105点)
レニン定量
区分12 (108点)
サイロキシン(T
4
)
区分13 (108点)
成長ホルモン(GH)
卵胞刺激ホルモン(FSH)
C-ペプチド(CPR)
黄体形成ホルモン(LH)
区分14 (122点)
テストステロン
区分15 (124点)
遊離サイロキシン(FT
4
)
遊離トリヨードサイロニン(FT
3
)
コルチゾール
区分16 (125点)
アルドステロン
区分17 (130点)
サイロキシン結合グロブリン(TBG)
区分18 (131点)
サイログロブリン
区分19 (132点)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン-βサブユニット(HCG-β)
区分20 (133点)
脳性Na利尿ペプチド(BNP)
カルシトニン
区分21 (134点)
抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体(抗GAD抗体)
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)定量
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)半定量
区分22 (136点)
脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)
ヒト胎盤性ラクトーゲン(HPL)
区分23 (137点)
サイロキシン結合能(TBC)
区分24 (147点)
プロゲステロン
区分25 (150点)
グルカゴン
区分26 (154点)
低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)
区分27 (156点)
I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)
酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b)
区分28 (157点)
オステオカルシン(OC)
区分29 (159点)
遊離テストステロン
区分30 (161点)
骨型アルカリホスファターゼ(BAP)
区分31 (163点)
インタクトI型プロコラーゲン-N-プロペプチド(Intact PINP)
区分32 (164点)
I型プロコラーゲン-N-プロペプチド(PINP)
区分33 (165点)
低単位ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)半定量
副甲状腺ホルモン
(PTH)
カテコールアミン分画
区分34 (169点)
I型コラーゲン架橋C-テロペプチド-β異性体(β-CTX)(尿)
デヒドロエピアンドロステロン硫酸抱合体(DHEA-S)
区分35 (170点)
セクレチン
I型コラーゲン架橋C-テロペプチド-β異性体(β-CTX)
サイクリックAMP(cAMP)
区分36 (172点)
エストラジオール
(E2)
区分37 (180点)
エストリオール
(E3)
エストロゲン
半定量
エストロゲン定量
副甲状腺ホルモン関連蛋白C端フラグメント(C-PTHrP)
区分38 (189点)
副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
カテコールアミン
区分39 (191点)
デオキシピリジノリン(DPD)(尿)
区分40 (200点)
17-ケトジェニックステロイド(17-KGS)
区分41 (209点)
エリスロポエチン
区分42 (212点)
ソマトメジンC
区分43 (213点)
17-ケトステロイド分画(17-KS分画)
17α-ヒドロキシプロゲステロン(17α-OHP)
抗IA-2抗体
プレグナンジオール
区分44 (217点)
メタネフリン
区分45 (220点)
17-ケトジェニックステロイド分画(17-KGS分画)
メタネフリン・ノルメタネフリン分画
区分46 (221点)
心房性Na利尿ペプチド(ANP)
区分47 (230点)
抗利尿ホルモン
(ADH)
区分48 (232点)
プレグナントリオール
区分49 (250点)
ノルメタネフリン
区分50 (280点)
インスリン様成長因子結合蛋白3型(IGFBP-3)
区分51 (320点)
遊離メタネフリン・遊離ノルメタネフリン分画
区分52 (600点)
抗ミュラー管ホルモン(AMH)
区分53 (1,000点)
レプチン
D009 腫瘍マーカー
区分1 (80点)
尿中BTA
区分2 (99点)
癌胎児性抗原(
CEA
)
区分3 (101点)
α-フェトプロテイン(AFP)
区分4 (104点)
扁平上皮癌関連抗原(SCC抗原)
区分5 (110点)
組織ポリペプタイド抗原(TPA)
区分6 (115点)
NCC-ST-439
CA15-3
区分7 (118点)
DUPAN-2
区分8 (123点)
エラスターゼ1
区分9 (124点)
前立腺特異抗原(PSA)
CA19-9
区分10 (135点)
PIVKA-II半定量
PIVKA-II定量
区分11 (140点)
CA125
区分12 (142点)
神経特異エノラーゼ(NSE)
区分13 (143点)
核マトリックスプロテイン22(NMP22)定量(尿)
核マトリックスプロテイン22(NMP22)定性(尿)
区分14 (144点)
SPan-1
シアリルLex-i抗原(SLX)
区分15 (146点)
CA72-4
シアリルTn抗原(STN)
区分16 (150点)
塩基性フェトプロテイン(BFP)
遊離型PSA比(PSA F/T比)
区分17 (158点)
BCA225
サイトケラチン19フラグメント(シフラ)
区分18 (160点)
サイトケラチン8・18(尿)
シアリルLex抗原(CSLEX)
区分19 (163点)
抗p53抗体
区分20 (170点)
I型コラーゲン-C-テロペプチド(ICTP)
区分21 (175点)
ガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)
区分22 (184点)
CA54/61
癌関連ガラクトース転移酵素(GAT)
区分23 (190点)
CA602
α-フェトプロテインレクチン分画(AFP-L3%)
組織因子経路インヒビター2(TFPI2)
区分24 (194点)
γ-セミノプロテイン(γ-Sm)
区分25 (200点)
ヒト精巣上体蛋白4(HE4)
区分26 (220点)
可溶性メソテリン関連ペプチド
区分27 (281点)
プロステートヘルスインデックス(phi
区分28 (305点)
癌胎児性抗原(
CEA
)定性(乳頭分泌液)
癌胎児性抗原(CEA)半定量(乳頭分泌液)
区分29 (320点)
HER2蛋白
区分30 (438点)
可溶性インターロイキン-2レセプター
(sIL-2R)
D010 特殊分析
区分1 (38点)
糖分析(尿)
区分2 (117点)
結石分析
区分3 (200点)
チロシン
区分4 (279点/1種類につき、5種類以上は1,141点)
アミノ酸
区分5 (283点)
総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比(BTR)
区分6 (350点)
アミノ酸定性
区分7 (405点)
脂肪酸分画
区分8 (1,141点)
先天性代謝異常症検査
イ 尿中有機酸分析
ロ 血中極長鎖脂肪酸
ハ タンデムマス分析
ニ その他 保険医療機関内において、当該検査を実施した場合に、患者1人につき月1回に限り算定できる。
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