原子力発電
読み:げんしりょくはつでん
外語:nuclear power generation
原子力、特に現在では核分裂のエネルギーによって発電を行なうこと。このための設備を備えた発電所を原子力発電所という。
概要
原子力発電の基本的なメカニズムは単純で、実際には火力発電と大差ない。
火力発電は、石油、石炭、ガス等を燃やして熱を発生させ、この熱で水を沸かし、蒸気でタービンを回して発電する汽力発電である。
原子力発電は原子炉で核分裂させて熱を発生させ、この熱で水を沸かし、蒸気でタービンを回して発電する汽力発電である。
原子力というと何か凄い仕組みで発電しているような印象を与えがちだが、実際は単純に、火力発電と熱源が違うだけである。その上、発電原理は蒸気タービンという古典的なものである。
特徴
安定性
人類は、20世紀後半にこの技術を獲得した。これによって安定した電力が得られるようになり産業は大きく発展、人類は快適な生活を送れるようになったのである。
原子力発電で用いるウランは、豊富な備蓄量があり供給も安定していること、わずかな量で膨大なエネルギーが得られる経済性などに優れている。発電に掛かるコストに対する燃料費の割合が少ないため、燃料が値上がりしても電気料金に対する影響も少ない。
優位性
発電の過程で二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化防止という観点では優れた発電方法である。
全体的に見た時には安全性の問題などもあり、この次の発電方法なども模索されているが、現時点においては原子力発電が優位である。
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