ローヤルゼリー
読み:ローヤルゼリー
外語:royal jelly

 蜜蜂のうち若い働き蜂が分泌する物質。女王蜂の餌となる。「王乳」「峰乳」ともいう。
目次

概要
 働き蜂が、食べた餌(花粉蜂蜜)から体内で生成して分泌する、乳白色でクリーム状の物質。
 これは女王蜂用だが、他に類するものに「ワーカーゼリー」があり、これは将来働き蜂となる幼虫の餌となる。

特徴

女王蜂
 女王蜂も働き蜂も同じ卵から生まれるが、孵化後の幼虫期にローヤルゼリーを食べれば女王蜂になり、さもなくば働き蜂になる。
 女王蜂がまだ幼虫の頃は、女王蜂の部屋である蜂の巣の中の王台に蓄えられる。
 女王蜂が成虫になった後も生涯にわたり働き蜂から口移しでローヤルゼリーを与えられ、ローヤルゼリーのみを食べ続ける。

栄養価
 蛋白質が多く、他に、果糖葡萄糖などの炭水化物脂肪ビタミンミネラルを含む。
 女王蜂唯一の餌ということからも判断できるように、蜜蜂にとっての「五大栄養素」を満たしているようである。

女王蜂になる成分
 女王蜂になる蜂はローヤルゼリーしか食べず、働き蜂はワーカーゼリーの他は花粉や蜂蜜しか食べない。
 従って、ローヤルゼリーの中に、なんらかの「女王蜂になる成分」が入っているだろうことは自明である。研究により、ローヤルゼリーに含まれる「ロイヤラクチン」が女王蜂への分化を誘導することが判明している。

用途
 日本では、プロポリスとならび、蜂由来の健康食品や化粧品として市販されている。

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