ロシュ限界 |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学編 (UAST) |
読み:ロシュげんかい |
外語:RL: Roche limit |
品詞:名詞 |
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概要 |
質量の大きい方を主星(密度ρ1、半径r1)、小さい方を伴星(密度ρ2)とする。
もし主星と伴星の距離が近づくと、主星の潮汐力によって伴星は引き裂かれ、破砕する。この限界の距離をロシュ限界という。
特徴 |
式 |
伴星の自己重力は距離の2乗に反比例するが、主星からの潮汐力は距離の3乗に反比例する。
ロシュ限界RLは、次の式で求まる。
RL=2.4554×r1×(ρ1/ρ2)1/3
つまり主星と伴星の密度が等しければ、その距離は主星の半径の約2.45倍ということになる。
それ以外の要素 |
主星と伴星は、恒星と惑星、惑星と衛星などの関係が該当する。
中には惑星のロシュ限界内であっても粉砕されない衛星があるが、上の式では凝集力に重力しか考慮していないので、それ以外の要素、例えば物体の構造強度を潮汐力が越えない限り、伴星は粉砕されないことになる。
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