ボース粒子
読み:ボースりゅうし
外語:bose particle
ボース・アインシュタイン統計に従う粒子の俗称。ボソン、ボゾンともいう。
目次
概要
特徴
一覧
反粒子
ゲージ粒子
中間子
超対称性粒子
概要
ボース粒子のスピン量子数は整数である。
パウリの排他原理
が適用できない。
対する
フェルミ粒子
と違い、1状態に幾らでも入ることができる。
これに対して、スピン量子数が半整数であるものを
フェルミ粒子
(ボソン)という。ボース粒子とフェルミ粒子の違いは、スピンである。
特徴
一覧
素粒子
や
複合粒子
のうち、ゲージ粒子の全てと、ヒッグス粒子、およびハドロンの一部がボース粒子である。
素粒子
ゲージ粒子
(スピン1)
ウィークボソン
グルーオン
光子
重力子
(グラビトン)
スカラー粒子
(スピン0)
ヒッグス粒子
複合粒子
ハドロン
の一部
中間子
(スピン0または1)
スピン0の中間子
π中間子
η中間子
K中間子
D中間子
B中間子
スピン1の中間子
Υ中間子
ρ中間子
ω中間子
φ中間子
J/ψ中間子
反粒子
電荷
などの性質が正反対になった粒子を
反粒子
という。
ゲージ粒子
ゲージ粒子にも反粒子の概念は存在する。
光子とグルーオンについては、粒子と反粒子は同一である。
ウィークボソンは、W
+
の反粒子はW
−
だが、Zボソン(Z
0
)の反粒子はZボソン自身であり同一である。
重力子(グラビトン)は、存在は予言されているが現時点ではまだ見つかっていない。従って、反粒子の存在も同様にして不明である。
中間子
各電荷を持った中間子には、それぞれ電荷が逆になった中間子がある。
なお、電荷が中性となる中間子は、粒子と反粒子が同一である。これは、あるクォークとその
反クォーク
から構成されるためで、互いを入れ換えても変わらないためである。
超対称性粒子
既存の素粒子に対し、スピン量子数が1/2ずれた素粒子を
超対称性粒子
という。
まだ発見されていないが、全てのフェルミ粒子にはスピンが1/2ずれてボース粒子となった未知の超対称性粒子があるとされる。
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