超対称性粒子
読み:ちょう-たいしょうせい-りゅうし
外語:SUSY particle: supersymmetric particle
超対称性理論によって存在が予測される
素粒子
。
目次
概要
特徴
未発見
命名法
主な超対称性粒子
ボシーノ
スフェルミ粒子
概要
既存の素粒子に対し、スピン量子数が1/2ずれた素粒子。スピンの違い以外は、
電荷
などは全て等しいとされる。
スピン量子数が半整数でずれているため、既知の
ボース粒子
(ボソン)に対して未知の
フェルミ粒子
(フェルミオン)、既知のフェルミ粒子に対して未知のボース粒子が予測される。
既存の素粒子に対する超対称性粒子のことを、超対称性パートナーと呼ぶ。
特徴
未発見
まだ発見されていない。
天文でも、
暗黒物質
(ダークマター)の一つと考えられている。超対称性粒子は、
WIMP
であり
冷たい暗黒物質
である。
命名法
超対称性パートナーは、既存の素粒子名を加工することで行なわれる。
ボース粒子に対する超対称性粒子のフェルミ粒子は、ボース粒子の名前の語尾を‐inoとする。‐onなどで終わっているものは、onを削ってinoを付けることになる。inoは「小さな」を意味する。
フェルミ粒子に対する超対称性粒子のボース粒子は、フェルミ粒子の名前の先頭をs‐とする。sは「スカラー」(scalar)を意味する。
主な超対称性粒子
主な超対称性粒子は、次の通り。‐の左が超対称性粒子、右が既存の素粒子とする。
ボシーノ
ボシーノ(bosino) ‐
ボース粒子
(ボソン)
ゲージーノ(gaugino) ‐
ゲージ粒子
ウィークボシーノ(weak bosino) ‐
ウィークボソン
ウィーノ(wino) ‐ Wボソン
ジーノ(zino) ‐ Zボソン
グルイーノ(gluino) ‐
グルーオン
フォティーノ(photino) ‐
光子
(フォトン)
グラビティーノ(gravitino) ‐
重力子
(グラビトン)
ヒッグシーノ(higgsino) ‐
ヒッグス粒子
荷電ヒッグシーノ(charged higgsino) ‐ 荷電ヒッグス粒子
中性ヒッグシーノ(neutral higgsino) ‐ 中性ヒッグス粒子
アクシーノ(axino) ‐ アクシオン
混合粒子
ニュートラリーノ
(neutralino) = フォティーノ + ジーノ + 中性ヒッグシーノ
チャージーノ(chargino) = ウィーノ + 荷電ヒッグシーノ
スフェルミ粒子
スフェルミ粒子/スフェルミオン(sfermion) ‐
フェルミ粒子
(フェルミオン)
スレプトン(slepton) ‐
レプトン
セレクトロン(selectron) ‐
電子
(エレクトロン)
スミューオン(smuon) ‐
μ粒子
(ミューオン)
スタウオン(stauon) ‐
τ粒子
(タウオン)
スニュートリノ(sneutrino) ‐
ニュートリノ
電子スニュートリノ(electron sneutrino) ‐
電子ニュートリノ
ミュースニュートリノ(muon sneutrino) ‐
ミューニュートリノ
タウスニュートリノ(tauon sneutrino) ‐
タウニュートリノ
スクォーク(squark) ‐
クォーク
アップスクォーク(up squark) ‐
アップクォーク
ダウンスクォーク(down squark) ‐
ダウンクォーク
チャームスクォーク(charm squark) ‐
チャームクォーク
ストレンジスクォーク(strange squark) ‐
ストレンジクォーク
トップスクォーク(top squark) ‐
トップクォーク
ボトムスクォーク(bottom squark) ‐
ボトムクォーク
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