ビタミンB1
読み:ビタミンビーワン
外語:VB1: Vitamin B1
ビタミンB群
に属する
ビタミン
の一つで、
水溶性ビタミン
。チアミン/サイアミン(thiamine)。
目次
情報
塩化物(ビタミンB1)
塩化物塩酸塩
一硝酸塩
特徴
機能
消費
欠乏症
毒性、過剰症
含有する食品
情報
塩化物(ビタミンB1)
名称: Thiamine chloride
化学式: C
12
H
17
ClN
4
OS
分子量
: 300.84
融点
: (該当資料なし)
沸点
: (該当資料なし)
CAS番号
: 59-43-8
ICSC番号: (登録なし)
塩化物塩酸塩
名称: Thiamine chloride hydrochloride
化学式: C
12
H
18
N
4
OSCl
2
構造式: C
12
H
17
N
4
OSCl・HCl
分子量
: 337.26
融点
: 260℃
沸点
: 247℃〜249℃(分解)
CAS番号
: 67-03-8
ICSC番号: (登録なし)
一硝酸塩
名称: Thiamine Mononitrate
化学式: C
12
H
17
N
5
O
4
S
構造式: C
12
H
17
N
4
OS・NO
3
分子量
: 327.37
融点
: 260℃
沸点
: 247℃〜249℃(分解)
CAS番号
: 532-43-4
ICSC番号: (登録なし)
特徴
機能
糖分を
エネルギー
に変える、神経系を丈夫にする、などの働きがある。
弱酸性
で安定する。
食品添加物
のうち指定添加物。栄養剤や
香料
などとして使われている。
生体内では燐酸化した次の状態で存在する。
チアミン一燐酸(TMP)
チアミン二燐酸(TDP)
チアミン三燐酸(TTP)
消費
作家など、脳を使う業種では不足しがちとされている。
脳の栄養源である
葡萄糖
は、
人間
の記憶力を増強・持続させるためのエネルギー源となる。葡萄糖の供給量が増えると
アセチルコリン
(神経活性物質)が多く生成され、記憶の調節に重要な役割を果たすと言われている。また体内で
酵素
と反応し
エネルギー
になる際、ビタミンB1を必要とする。
ビタミンB1が不足すると後述するビタミンB1欠乏症を罹患するほか、そでなくても不足気味の状態では脳の機能低下を招く。
また水溶性のビタミンのため、スポーツドリンクほか水分摂取量が多い場合も不足しやすいとされている。
欠乏症
ビタミンB1欠乏症は、大きく二つがある。
脚気(かっけ)
ウェルニッケ・コルサコフ症候群
脚気(腱反射消失)は、多発性神経炎、浮腫、動悸、心臓の右心肥大などを発症し、心不全で死亡する。
ウェルニッケ・コルサコフ症候群は、中枢神経の疾患であるウェルニッケ脳症と、その後遺症であるコルサコフ症候群を併せた名称で、歩行運動の失調、記憶力の低下、健忘症などの精神疾患を発症するものである。
欠乏症は白米を主食にする地域に多く、日本でもかつて流行した。
毒性、過剰症
多量に摂っても
排泄
される。
毒性は知られていない。
含有する食品
豚肉
、
鰻
、玄米などに多く含まれる。
他にも、
エリンギ
、
薩摩芋
、
パイナップル
、
マンゴー
、
唐辛子
など、動物性/植物性を問わずビタミンB1を含む食品は多い。
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