揮発性の有機塩素化合物の一つ。ベンゼン環に塩素が2個、パラ位に結合したもの。
- 組成式: C6H4Cl2
- 分子量: 147
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: 53℃(ICSC)
- 沸点: 174℃(ICSC)
- 密度: 1.2g/cm3
- CAS番号: 106-46-7
- ICSC番号: 0037
- 化学名: 1,4-ジクロロベンゼン
パラジクロロベンゼン
揮発性が強く引火しやすい。
危険性
- 引火点: 66℃(密閉式) (ICSC)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: 6.2〜16vol%(空気中) (ICSC)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: 眼、気道を刺激
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: 動物実験では発がん性が確認されている。人で発がん性を示す可能性がある
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: 中枢神経系に影響を与えることがある
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: 水生生物に対して毒性が強い
魚類で生物濃縮が起こることがある。
最も生活に身近な例は洋服だんすで使う「防虫剤」であり、独特の臭いがある。
2008(平成20)年10月22日、日清食品のカップヌードルにパラジクロロベンゼンやナフタレンが混入し、これを食べた老人が嘔吐、舌の痺れなどを訴える事件があった。
翌日2008(平成20)年10月23日には、日本生活協同組合連合会(生協)の販売した「CO・OPカップラーメン」(日清食品のOEM)からも、一ヶ月前に同成分が検出されていたことが発表された。
混入経路は定かではない。また、両者は製造工場が異なる。
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発がん性物質