テトロドトキシン |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・毒物編 (NSUBNP) |
読み:テトロドトキシン |
外語:TTX: Tetrodotoxin |
品詞:名詞 |
フグ毒。
|
情報 |
テトロドトキシン
特徴 |
安全性 |
性質 |
毒性 |
ヒトの致死量は0.5mg〜2mg。
有名な猛毒の青酸カリの300倍程の強さで、毒性の強いマフグ一匹の毒で人を30人以上死亡させられるとされる。
名称 |
テトロドトキシン(Tetrodotoxin)の名は、フグの学名に使われるテトラオドン(Tetraodon)と、毒素を意味するトキシン(Toxin)に由来する。
つまり、翻訳すればそのまま「フグ毒」ということになる。
毒のありか |
一般に、フグの肝臓と卵巣に多く、肉には殆どない。フグをさばくときは、この肝臓と卵巣に包丁が触れないようにする。
熱に強く、300℃の加熱でも分解されない。万一中毒すると唇や手足が痺れ、口がきけなくなり、6〜24時間後には死亡する。
この毒はフグが生まれながらに持つものではなく、外因性の毒であることが分かっている。フグの毒化については長く謎だったが、海洋細菌が産生し、それを貝が取り込み、更にフグがそれを食べることで体に蓄積する。
このため、水槽などで毒のない餌を与えて養殖すれば、フグは無毒となる。海で囲いなどをして養殖したフグについては、毒化したプランクトンや貝類をフグが食べる可能性があるため、毒化する可能性がある。ただ現実には、養殖でも故意にテトロドトキシン含有の餌を与え飼育されており、原則として無毒フグは生産されていない。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |