π中間子
読み:パイ-ちゅうかんし
外語:pion meson
クォークと反クォークで構成される粒子、中間子の一種。
概要
種類
π中間子には、主に次のものがある。
- π+ (u+反d)
- π0 ((u+反u-d+反d)/√2)
- π− (d+反u)
荷電π中間子がπ+、中性π中間子がπ0である。
π+の反粒子がπ−であり、π0は自身が反粒子である。
性質
スピン量子数0のボース粒子であり、フェルミ・ディラック統計に従う。パウリの排他原理は適用されない。
不安定な素粒子で、寿命は短い。
- 電荷
- 質量:
- π±: 139.57018(35)MeV/c2
- π0: 134.9766(6) MeV/c2
- 平均寿命:
- π±: 2.60×10−8秒
- π0: 8.4×10−17秒
特徴
陽子同士、あるいは陽子と中性子が結びつき原子核を作る力である強い相互作用(核力)は、陽子や中性子間でπ中間子が交換されることにより生じ伝播する。
荷電π中間子は、反μ粒子とミューニュートリノに崩壊する。
π+ → μ+ + νμ
中性π中間子は、二つの光子に崩壊する。
π0 → 2γ
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