電気二重層コンデンサー
読み:でんきにじゅうそうコンデンサー
外語:electric double layer capacitor

 他の種類のコンデンサーには見られないほどの大容量が特徴のコンデンサーのこと。
目次

概要
 静電容量が0.022F〜10F、耐圧2.4V〜5.5V程度のものが商品化されている。極性がある。
 商標名としては、次のようなものがある。

特徴

用途
 高周波特性は悪い。
 基本的には直流の蓄電用であり、バッテリーの代用である。但し大容量の電流を得ることはできない。

機構
 このコンデンサーは、導体を電解液に浸けるとその表面に自然発生する「電気二重層」と呼ばれる薄い膜を絶縁体として用いる。
 この膜は1分子に相当する厚さしかなく、また実質的な表面積が大きい活性炭を電極に用いているため、きわめて大きな容量が得られる。
 1985(昭和60)年頃から、機器の各種設定を保存する目的で、省電力SRAMバックアップ電源として使われるようになった。
 その後は、その大容量な点が注目され、多数のコンデンサーとスイッチングレギュレーターを組み合わせて電力貯蔵装置として使う研究が行なわれている。

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