雷サージ |
辞書:科学用語の基礎知識 工学系技術編 (NENGI) |
読み:かみなり-サージ |
外語:lightning surge |
品詞:名詞 |
落雷などの影響により生じる、一時的な高電圧や大電流のこと。各々、雷サージ電圧、雷サージ電流と呼び分けることもある。
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概要 |
落雷や雷放電による急激な電位上昇の直撃を受けると、精密機器の動作異常や、最悪の場合では回復不能な故障が発生する場合がある。
パーソナルコンピューターなどが単に電源コンセントに接続されているだけでは問題は発生しにくいが、落雷による電磁誘導で配電線にサージが乗る場合がある。
特徴 |
JIS |
雷サージは、家庭、オフィス、あるいは工場のような大口まで、その電力受給の規模を問わず危険性があり、これによって電気機器類が故障、発火、時には火災に至ることもある。
家庭の場合、電線のみならず、テレビのアンテナや電話回線などに落雷し、アンテナ線を経由してテレビに流れ込んだり、電話回線を経由して電話機に流れこんだりすることがある。
このため日本でも、JISなどで様々な対策が規定されている。以下は一例。
建物の接地のほか、避雷針を設置することもある。また電力系統にはサージ防護デバイス(SPD)の接地が有効とされる。
対策 |
市販の「OAタップ」とされるテーブルタップの多くは、電源からのサージ対策を謳っている。ただし、その性能や費用対効果がどれほどかは定かではない。
また機器がさらに通信回線などにも接続されている場合、それぞれの間で電位差が生じ、機器内部の耐圧の低い回路が破壊されてしまう可能性もある。
対策としては、ケーブルを抜く、複数のケーブル間に電流バイパスを作り機器までサージ電流を侵入させないようにする、などがある。
関連製品として雷サージ吸収機器や雷サージカウンターなどがあり、よく利用されている。
リンク |
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