サージ防護デバイス |
辞書:科学用語の基礎知識 工学系技術編 (NENGI) |
読み:サージほごデバイス |
外語:SPD:Surge Protective Device |
品詞:名詞 |
雷サージや、車載電源のような電圧変動が大きい電気回路で生じる、一時的な過電圧や過電流を制限することを目的とした装置。
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概要 |
電力会社などから電力を受給する場合、その途中の送電線や配電線に落雷し、もって高電圧や大電流が受給側に流れこむリスクがある。
この落雷を防ぐための装置は古くから需要があり、様々なものが開発されてきた。
このため様々な名前が付けられ使われてきたが、名称についてはJIS C 5381シリーズにて「サージ防護デバイス」(SPD)として定義されたため、現在はこの名が使われている。古くは、避雷器、保安器、サージ防護機器、サージ防護装置、あるいはサージアブソーバーなど様々な呼び名があった。
特徴 |
種類 |
様々なタイプがあるが、一般的なのは通常は電圧を持ちながら、一定の動作電圧を超えた高電圧が印加されると急激に抵抗値を下げる素子を用いるものである。この時、一定の動作電圧を保つクランピング型と、急激に導通させて電圧を下げるスイッチング型がある。
クランピング型ではバリスタ、ツェナーダイオードなどが用いられ、スイッチング型では放電管、サイリスタなどが用いられる。
限界 |
遠くの雷やスイッチのオンオフによるサージにはそれなりに効果がある。
ただ、サージ防護デバイスを付けていても直撃雷は保護できないことが多い。
リンク |
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