特異点 |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体用語編 (USTLY) |
読み:とくいてん |
外語:singular point |
品詞:名詞 |
一般相対性理論により、ブラックホールの中心に想定されている収縮の中心。
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概要 |
特異点は密度と時空の歪みが無限大で、体積がゼロとなる場所である。ここでは現在の物理法則は適用できない。
この周囲は、重力によってどんな物質も脱出できない領域が広がる。この領域の境界を事象の地平面、その半径をシュバルツシルト半径という。
特徴 |
特異点に近付くほど時空は歪み、時間の進み方が遅くなり、そして特異点では極限まで時空が歪んでいて、時間の進行が止まる。
時間が止まると現在の物理法則が適用できないので、特異点がどのようなものかを証明することは今のところできない。
特異点の向こう |
特異点の先は時空が極限を超えて歪んでいて、時間と空間が逆転した時空となる。但し、特異点の向こうに行ったり、あるいは特異点の向こうから来たりすることはできない。
もっとも、特異点そのものが既に物理法則が通用しない存在であるので、特異点の向こうの側に至っては完全に理論上だけの話である。実際には何があるのか、どんな現象が起きているのかは想像もできないのである。
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