炭素12 |
辞書:科学用語の基礎知識 原子元素・名称編上 (NELEMN1) |
読み:たんそ-じゅうに |
外語:12 C |
品詞:名詞 |
|
情報 |
概要 |
炭素の安定核種の一つ。恒星の中では、トリプルアルファ反応により、3個のヘリウム4から炭素12が作られる。
天然には、他に安定核種の炭素13と、放射性同位体の炭素14がある。
生物が作った有機物は炭素13と比べて炭素12の割合が高く、岩石などの痕跡による研究でも、生物の痕跡がある箇所では炭素12の割合が高まることが知られている。
地球外生命体の研究でも、炭素の同位体比は調査の対象である。
特徴 |
モル |
国際単位系(SI)における基本単位の一つで物質量の単位「mol」(モル)は、炭素12(12C)が基準になっている。
国際単位系では、「0.012kgの核種12Cの中に存在する原子の数と等しい数の要素粒子を含む系の物質量である」と定義されていることから、核種12Cのモル質量は12g/molであり、この系に含まれる原子の数はアボガドロ定数(約6.02×1023個)に等しい。言い換えると、1モルの炭素12は12グラム、である。
ダルトン |
ダルトンは非SI単位の原子量の単位である。
国際単位系(SI)では、2006(平成18)年に国際単位系(SI)でSI単位系で併用が許されている非SI単位として正式な定義が与えられ、「単位ダルトン(Da)は、静止して基底状態にある自由な炭素原子12Cの質量の1/12に等しい質量」と定義している。
1Daは、統一原子質量単位(u)と等価である。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |