ヘリウム4 |
辞書:科学用語の基礎知識 原子元素・名称編上 (NELEMN1) |
読み:ヘリウム-よん |
外語:4 H |
品詞:名詞 |
ヘリウムの同位体の一つで、もっとも一般的なもの。
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情報 |
概要 |
水素が核融合して作られるのがヘリウム4である。宇宙誕生直後のビッグバン元素合成で生成された元素のうち質量比で約25%生成されたとされ、また恒星で日常的に行なわれている核融合でも日々生成されている。このため、ヘリウム4は軽水素(水素1)に次いで宇宙で二番目に多い。
恒星内での核融合反応では、太陽を含め若い恒星では内部で陽子‐陽子連鎖反応が起こっており、途中でヘリウム3などを経てからヘリウム4が作られる。
また恒星が老化してくると、このヘリウムが核融合を始めるヘリウム燃焼過程へと移行する。
特徴 |
用途など |
不活性であり爆発性がないため、気球や飛行船のガスとして広く使われている。
冷媒などとしても使われる。液体ヘリウムは、かつては1リットルあたり1,500円程度からあったが、近年は供給不足によって値上がりしている。また冷却が必要なため、地方だと輸送にコストが掛かる。
二重魔法の同位体 |
陽子数2、中性子数2が共に魔法数である二重魔法の同位体である。
これも原子核の安定化に寄与しており、宇宙で最も豊富かつ安定した原子核の一つとなっている。
リンク |
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