準惑星 |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体用語編 (USTLY) |
読み:じゅんわくせい |
外語:dwarf planet |
品詞:名詞 |
太陽系の天体の一つで、惑星に似た小型の天体のこと。仮称は「矮惑星」だった。
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概要 |
分類 |
小惑星あるいはエッジワース・カイパーベルト天体であるが、その中でも比較的大型のものをいう。
軌道位置には規定がない。どこにあっても、一定の条件を満たせば準惑星である。
定義 |
太陽系においては、以下の条件を満たすものを準惑星とする。
「十分大きな質量」など、極めて主観的な定義であるが、歴史的経緯との兼ね合いから明確な既定ができず、このような結論に至ったものと考えられる。
特徴 |
経緯 |
元々、惑星という語は歴史的な慣用語であり、明確な定義はなかった。
9番目の惑星として冥王星が登録されたが、それ以降に冥王星より大きな天体が多数発見されるようになった。
このため惑星という語に明確な定義が求められるようになり、2006(平成18)年に国際天文学連合(IAU)により定義が作られた。
準惑星の扱い |
準惑星という表現は、太陽系の惑星という古典的な枠組みを維持することを目的に作られた枠組みであるので、太陽系以外の惑星系(系外惑星系)には適用されない。
つまり、系外惑星系で小型の惑星が見つかっても、それは惑星であって準惑星とは呼ばれないと考えられる。
一覧 |
太陽系で、準惑星として、公式・非公式に認知されているのは、太陽から近い順に次の5星である(※が付いた天体は準惑星として非公認)。
また、以下の天体は準惑星の候補天体である。
リンク |
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