平成28年(2016年)熊本地震
読み:へいせいにじゅうはちねん-にせんじゅうろくねん-くまもと-じしん
外語:The 2016 Kumamoto Earthquake

 2016(平成28)年4月14日に前震が発生した、熊本県熊本地方を震源とする地震
目次

情報

前震

本震

概要

影響
 前震により、熊本県上益城郡益城町で震度7、玉名市、西原村、宇城市、熊本市で震度6弱を観測したほか、九州から中部地方の一部にかけ震度5強〜1を観測した。内陸直下の断層で発生した地震であったため、津波の影響はなかった。
 その約28時間後、熊本県阿蘇、熊本県熊本で震度6強を観測する本震が発生した。

余震その他
 前震後、強い余震が頻発し、後に本震が発生した。震度5弱以上の地震は次の通り。マグニチュードは、発表時点での推定(後に変更されたものは既知の範囲内で→で併記)。

状況

マグニチュード
 地震の規模を表わすマグニチュードは、最初の速報値から、次のように修正された。
 6.4→6.5
 その後、この最初の地震は前震であることが判明した。本震のマグニチュードは次の通り。
 7.1→7.3

原因
 気象庁は、横ずれ断層型との解析を出した。
 地盤が引っ張られるようにしてずれることによる地震であり、震源が浅かったことから強い揺れを引き起こした。

一週間
 この地震のあった一週間の地球は、まさに地震週間とも言える惨状であった。

補足

天皇皇后両陛下
 前震の翌日2016(平成28)年4月15日、天皇皇后両陛下は、侍従長を通じ次のようにお気持ちをお伝えになられた。
 天皇皇后両陛下には、昨夜の熊本県を震源とする大地震により、多数の死傷者、避難者が発生するなど県民生活に大きな被害が生じていることに大変お心を痛められ、犠牲者に対するお悼みと被害を被った人々へのお見舞いのお気持ち、並びに災害対策に従事している関係者に対するおねぎらいのお気持ちを知事にお伝えするようにとの御意向でした。まだまだ、朝夕寒い季節であるので被災者をはじめ人々の健康を祈っておられます。以上、謹んでお伝えします。
 また震災に伴い、天皇皇后両陛下は、静岡県への行幸啓、「仙台フィルハーモニー管弦楽団東京特別演奏会」のご鑑賞、「四月大歌舞伎」及び「春季雅楽演奏会」のご鑑賞をお取りやめとなられた。
 また4月22日、天皇皇后両陛下は熊本県に対し金一封を賜られた。

熊本県の義援金口座
 熊本県知事が義援金口座を開設した。口座名は「熊本地震義援金」で、地銀およびゆうちょ銀行と農協で受け付ける。
 この義援金は税制上の優遇措置が適用され、個人では所得税及び個人住民税の寄附金控除の対象となり、法人では支払額の全額が損金に算入できる。
 受領証か振込票の原本と、証拠となる公式サイトを印刷したものを合わせれば控除が受けられる

政府の義援金口座
 政府が義援金口座を開設した。口座名は「平成28年熊本地震被災者義援金政府窓口」で、全国の金融機関で6月30日まで受け付ける。
 この義援金は税制上の優遇措置が適用され、個人では所得税及び個人住民税の寄附金控除の対象となり、法人では支払額の全額が損金に算入できる。
 政府が直接義援金口座を開設するというのは、平成23年に発生した東日本大震災以来で、極めて珍しい。
 開設目的は不明だが、日本ユニセフの中抜き対策や、テレビ局の募金が北朝鮮、赤軍派、社民などへ流れているとされる問題、そして、民青などの募金詐欺などへの配慮かもしれないと目されている。

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