マグニチュード
読み:マグニチュード
外語:magnitude
地震のエネルギー規模を表わす単位。1935(昭和10)年にアメリカの地震学者チャールズ・リヒター(1900(明治33)年〜1985(昭和60)年)が考案した。
概要
マグニチュードは、地震のエネルギーの大きさを対数で表わした指標である。観測地における揺れの大きさを表わす震度とは異なる。
発生した地震のエネルギーを1000の平方根(約31.6)を底とした対数で表現しており、このためマグニチュードが0.2大きくなれば地震の規模は約2倍、1大きくなれば地震の規模は約31.6倍、2大きくなれば地震の規模は1000倍ということになる。
特徴
種類
マグニチュードはその決め方(測定方法や計算方法など)が複数種類が存在し、互いに互換性はない。概ね、次のようなものがある。
- 気象庁マグニチュード(Mj)
- 持続時間マグニチュード(Md)
- 実体波マグニチュード(Mb)
- 表面波マグニチュード(Ms)
- 瞬間マグニチュード/モーメントマグニチュード(Mw)
日本の場合は気象庁マグニチュード(Mj)と呼ばれるものが使われ、気象庁がマグニチュードとして発表するものは、これである。
地震学など、世界的にはモーメントマグニチュード(Mw、瞬間マグニチュードとも邦訳される)が使われている。
数値
古典的な方式では、マグニチュードの値は概ね8程度を上限として頭打ちになる傾向が強い。
このマグニチュード8を超える巨大地震でも地震の規模を評価しやすいように開発されたものがモーメントマグニチュード(Mw)で、現在では広く使われている。例えば平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震では、気象庁マグニチュード(Mj)として8.4が発表され、更にモーメントマグニチュード(Mw)として9.0も発表された。
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