尿道
読み:にょうどう
外語:urethra

 尿路の一つで、膀胱外性器を結ぶ管。
目次

概要
 膀胱に溜った尿を体外に排出(排尿)するのに使われる泌尿器である。
 但し男性では精液を排出(射精)するための管でもあるため、生殖器でもある。

特徴

大きさ
 長さは男性で16cm〜20cm程度、女性で3cm〜4cm程度。
 直径はおよそ1cm程度だが、太さは女性の方が太い。

筋肉
 尿道には括約筋と呼ばれる二種類の筋肉がある。
 膀胱の出口には内尿道括約筋(膀胱括約筋)がある。これは自律神経により支配される不随意筋であり、意志で制御することはできない。
 尿道を外側から輪状に覆うのが外尿道括約筋で、これは意思で制御できる随意筋である。この筋により、尿意を催しても尿道を塞ぐことで尿を我慢することができる。

粘膜
 尿道の内側は粘膜に覆われており、仮に細菌が侵入しても粘膜に絡めとられ、尿とともに流し出されるようになっている。
 しかし免疫力が落ちていたりすると、粘膜の隙間から細菌が侵入してしまうことがある。こうして尿道が炎症を起こすと尿道炎、細菌が膀胱まで侵入すると膀胱炎を罹患する。


 尿道には雄雌ともに多数の腺が群在し、これを尿道腺という。

雌雄の差
 雄性の尿道は膀胱の下端(膀胱頸)にある内尿道口から、陰茎先端の外尿道口に至る。
 雌性の尿道も膀胱頸にある内尿道口に始まるが、すぐ膣前庭の外尿道口に至る。
 雌性のものは雄性と比べ大幅に短いが、雄性の尿道海綿体部に相当する部分を欠くためである。

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