天王星型惑星
読み:てんのうせいがたわくせい
外語:Ice giant
天王星や海王星のように、構成している物質の殆どがメタンやアンモニアなどを含む氷や液体の水からなる惑星のこと。英語でIce giant(アイスジャイアント)といい、訳して「巨大氷惑星」とも。
概要
古くは天王星や海王星は木星型惑星(ガス惑星)に分類されていた。
しかし惑星探査機などによる探査が進んだ結果、この2惑星には豊富な水やメタンの存在が明らかとなり、水素やヘリウムからなるガス惑星とは性質が異なることが判明した。このため、天王星型惑星として分類されるようになった。
特徴
性質
質量が大きいため大きな重力を持ち、そのため多くの衛星を持つ傾向にある。しかし密度は小さく、赤道半径が大きい。
地球のような固い地表面はなく、また生物が住むことは不可能と考えられている。
構造
中心部に地球の10倍程度の質量の岩石または金属の核があり、その外側は水、アンモニア、メタンからなる氷の層があり、これがいわゆるマントルに相当すると考えられる。更にその外側は水素とヘリウムの層がある。
木星型惑星は大気中に含まれる様々な有機物質により複雑な色を呈しているが、天王星型惑星は大気中に含まれるメタンにより赤色色が吸収され、青い光のみが反射されるために、青色を呈して見える。
太陽系
太陽系では、天王星や海王星が該当する。
木星型惑星と共通して、環を持つ。土星ほどではないが、天王星や海王星にも細い環が存在する。これらの環は1cm〜1m程度の小粒子が多数、惑星の周りを円軌道で運動しているものである。
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