国際宇宙ステーション
読み:こくさいうちゅうステーション
外語:ISS: International Space Station
アメリカ、ロシア、日本、カナダ、ヨーロッパなど、計15ヶ国の国際協力によって計画が進められている宇宙ステーション。
概要
計画は1998(平成10)年11月に打ち上げられたロシアの基本機能モジュール「Заря(ザーリャ)」から始まった。
アメリカのスペースシャトル、ロシアのプロトンロケットやソユーズロケット、日本のH-IIBロケット&こうのとりを用い、機材を地球から運び組み立てていった。
運用は2020(令和2)年頃までを予定していたが、延長されている。運用終了後は、前の宇宙ステーション「ミール」と同様に大気圏に再突入させ、海に墜落させる計画である。
仕様
- 広さ ‐ 約108.5m×約72.8m
- 全与圧部容積 ‐ 935m3
- 与圧モジュール棟
- 実験モジュール(5棟)
- 「デスティニー」(米国実験棟)
- ロシア研究棟
- 研究モジュール(RM)
- 多目的実験モジュール(MLM)
- 「コロンバス」(欧州実験棟)
- 「きぼう」(日本実験棟)
- 居住モジュール(1棟)
- 曝露搭載物
- トラス上4ヶ所
- 「きぼう」船外実験プラットフォーム 10ヶ所
- 「コロンバス」(欧州実験棟) 4ヶ所
- 搭乗員 ‐ 最大6名
- 軌道
- 円軌道(高度 330km〜460km)
- 軌道傾斜角51.6°
- 通信機能
- 米国 ‐ 追跡・データ中継衛星(TDRS)システム
- 日、欧の各データ中継衛星システム
特徴
参加国
計15ヶ国が参加している。
- アメリカ(NASA) ‐ まとめ役。実験モジュール、住居モジュール、ロボットアーム設置トラス、太陽電池パネルなど
- ロシア(FSA) ‐ 居住スペース、往復用の宇宙船
- カナダ(CSA) ‐ ロボットアーム
- 日本(JAXA) ‐ 「きぼう」日本実験棟
- 欧州各国(ESA) ‐ 主として実験モジュール イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン
軌道
地上からの高度は約400kmである。
1周約90分という猛スピードで地球を円軌道で回りながら、実験、研究、地球や天体の観測などを実施する。
宇宙飛行士
2000(平成12)年10月から、アメリカとロシアの宇宙飛行士3名の滞在が開始された。
以降、長期滞在の宇宙飛行士は約6ヶ月ごとに交代し、科学実験や保守作業などを実施している。
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