プランク時間 |
辞書:科学用語の基礎知識 物理学編 (NPHYS) |
読み:プランクじかん |
外語:Planck time |
品詞:名詞 |
プランク単位系における時間の単位。3つの物理定数で定義される、基本プランク単位の一つである。
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概要 |
プランク単位系というのは、ドイツのノーベル物理学者マックス・プランクにより提唱された単位系であり、自然界にある物理定数のみを用いて定義した単位系である。
プランク時間は、そのうちの時間を表わすものである。
特徴 |
定義 |
真空中のプランク長距離を光速度で通過するのに必要な時間を、プランク時間とする。
プランク時間は、次のように定義される。
tP = (〓G/c5)1/2
使用される定数は次の3つということになる。
また、ディラック定数〓は、プランク定数hを2πで割ったものである。
現時点では、プランク時間をSIで定義すると次のようになるとされる(括弧内の2桁は標準不確かさ)。
tP 〓 5.39106(32)×10−44秒
規模 |
量子力学においては、不確定性原理との兼ね合いにより観測可能な最短の時間である。このため、おそらく時間の最小単位であろうとする論が有力ではあるが、異論もある。
また宇宙の歴史において、宇宙の開始(ビッグバン)からtP以内をプランク時代と呼ぶ。この瞬間には、4種類ある基本相互作用は統一されていたと考えられている。
なお、1秒をプランク時間で表わすと約1.85492278×1043tPとなる。
リンク |
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