シンナー
読み:シンナー
外語:thinner
ペンキなどを薄めたりするのに使う溶剤。
概要
主成分はトルエンやノルマルヘキサンだが、様々な物質が含まれている。
希釈や洗浄目的に使うが、かつては簡単に入手可能で、いわゆる不良達に好まれて「シンナー遊び」が流行したことから法規制が強まった。
シンナーを吸って遊ぶことを、俗に「アンパン」という。
特徴
用途
主に、ペンキを薄める用途に使われる。身近では、プラモデル用の塗料や油性ペンのインク中に含まれており、独特の芳香がある。
しかし身体には極めて有害であり、悪用すると精神異常を来たす。
規制
「毒物及び劇物取締法」に関連する「毒物及び劇物指定令」の第二条で、劇物に指定されている。
(劇物)
第二条 法別表第二第九十四号の規定に基づき、次に掲げる物を劇物に指定する。ただし、毒物であるものを除く。
七十六の二 トルエン
悪用
症状
シンナーを悪用して吸い続けると、次のような症状を来たす。
- 物が正常に見えなくなる (大きく見えたり、小さく見えたりする)
- 実際には無いものが見える(幻覚)
- 失明する
- 歯がボロボロになる
- 血液を作ることができなくなる
- 身長が伸びなくなる
- 筋肉が付かなくなる
そして、これが一生治ることがない。
症状の悪化が進むと、紙に○を描くことすらできなくなる。
原因
精神異常を来たすのは、シンナーによって脳が溶けるからである。破壊された脳は、二度と元に戻ることはない。
シンナーは脳の外側、特に大脳皮質を破壊する。大脳皮質は動物の進化の過程に於いて、霊長類、とりわけヒトで著しく発達した部位であり、人間としての知能を実現する部位である。
つまりこれが破壊されると、知能は大幅に減退してただの動物並となるほか、視覚や聴覚など重要な感覚器官も失われるのである。
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