サイトカイン |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質用語編 (NSUBY) |
読み:サイトカイン |
外語:cytokine |
品詞:名詞 |
リガンド(情報伝達物質)の一種。細胞(主として白血球)が産生する蛋白質で、それに対するレセプターを持つ細胞に特異的な作用を示す物質。これにより細胞の増殖・分化・機能発現を行なう。
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概要 |
サイトカインは、細胞という意味のサイトと、作動因子という意味のカインから作られた造語である。
1969(昭和44)年に、リンパ球を抗原で刺激した際に放出される物質をリンフォカインと呼んだのが、この方面の研究の始まりであるとされる。
当初より免疫機能に重要な働きを示すことが知られていたが、後に細胞増殖、分化、抑制といった、生体の恒常性の維持(ホメオスタシス)に重要な役割を果たす物質であることが明らかとなった。
特徴 |
名称 |
サイトカインの多くは、その機能で命名されている。しかし、同じ物質ながら複数の機能があるため違う名前で呼ばれたり、逆に違う物質であるのに機能が同じため同名で呼ばれたりといった混乱が生じている。
そこで現在では、遺伝子が同定された物質として同一性が確立された場合に、インターロイキン(IL)と命名し、その後に番号を付けて呼び分けている。
主なサイトカイン |
リンク |
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