インチ
読み:インチ
外語:inch

 ヤードポンド法における長さの単位の一つ。
目次

概要
 1/12フィートと定義されている。
 古い単位であり、様々な尺が使われていたが、最後まで広く使われたのは、イギリス連邦のイギリスインチとアメリカのアメリカインチと呼ばれる二種類があった。
 両国は1959(昭和34)年7月1日から統一され「国際インチ」と呼ばれる新たな単位を作り導入した。この国際インチを導入する国においては、インチは、正確に2.54cmとして定義されることになる。
 省略形は「in」。日本では、漢字で「吋」(訓読み:いんち)と書く。

特徴

過去のインチ
 イギリス連邦が用いていたインチ(イギリスインチ)は原器があり、ヤード標準原器の1/36として定義されていた。正確な寸法は諸説あり不明だが、このインチは25.4mmより短かったとされる。
 アメリカは、メートル法を導入し、メートルを法律上の正規の単位としながら、インチ/フィート/ヤードといった単位をメートルから導き定義した。具体的には、1インチ=100/3937メートルとなり、つまり1インチ≒25.4000508mmである。

技術分野
 技術分野で先端が米国だが、米国は未だこの単位系を用いているため、各所に悪影響が出ている。
 半導体のウェハーハードディスクドライブなどの呼称は、未だにインチ主流となっている。
 宇宙開発などでは各国の分担となるが、この際に微妙な部分での不整合が生じるため、問題となっている。
 銃の口径もインチが基準となる。例えば38口径の銃と言えば、0.38インチ(9.65mm)の口径を持つ銃のことである。

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