アントラキノン
読み:アントラキノン
外語:anthraquinone
キノン類の一つ。
ベンゼン環
に二つの
カルボニル基
を持つジカルボニル化合物を総じてキノンといい、その中で
アントラセン
を基本骨格とするものをアントラキノンという。
目次
物質の情報
物質の性質
物質の特徴
安全性
危険性
有害性
環境影響
物質の情報
組成式: C
14
H
8
O
2
構造式: C
6
H
4
(CO)
2
C
6
H
4
分子量
: 208.2
比重
: (該当資料なし)
密度
: 1.4g/cm
3
融点
: 286℃(ICSC)
沸点
: 380℃(ICSC)
CAS番号
: 84-65-1
ICSC番号: 1605
化学名: 1,4‐naphthoquinone
外観:
淡黄色
の
結晶
溶解性:
水
に非常に溶けにくい
物質の性質
アントラキノン系成分は、タデ科大黄、ユリ科
アロエ
、マメ科センナなどに見られる
淡黄色
の成分で、古くから
下剤
として使われてきた。現在でも一般医薬品や漢方薬を問わず、マメ科センナの成分は下剤によく使われている。
実験動物で、
貧血
や肝障害などの影響も確認される。変異原性については
陽性
・
陰性
の両結果があるが、
発がん性
は陰性とされる。
しかし毒性があることは事実であり、医薬品の一部ではアントラキノンの毒性を軽減するような工夫がなされているが、草をそのまま使った薬草茶や健康食品のたぐいでは細工は期待できない。アントラキノン系成分を含有する薬草茶や健康食品については、常用ならびに多量摂取には危険性があり、注意が必要である。
物質の特徴
安全性
危険性
引火点: 185℃(密閉式)
発火点: 650℃
爆発限界: (該当資料なし)
有害性
刺激
腐食性: (該当資料なし)
刺激性: 機械的刺激を引き起こすことがある
感作性
: (該当資料なし)
毒性
急性毒性
: (該当資料なし)
慢性毒性
: (該当資料なし)
がん原性:
陰性
変異原性
:
陽性
・陰性の両結果がある
生殖毒性: (該当資料なし)
催畸形性
: (該当資料なし)
神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
分解性: (該当資料なし)
蓄積性: (該当資料なし)
魚毒性: 水生生物に対して毒性がある
再検索