ベンゼン環
読み:べんぜんかん
外語:benzene ring
ベンゼンの分子構造のこと。
概要
炭素6個と水素6個が輪のような形状に結合していることから、環の名がある。
特徴
芳香族
ベンゼン環をもつ分子を芳香族という。
これはsp2炭素が連続しており、そのp電子が全て環上にオーバーラップしているため、非常に安定しているという特徴を持つ。
生成
ベンゼン環は、炭素を含む分子を加熱した時によく発生する。
魚の焦げなどを食べると癌になる、などとよく言われるが、これはベンゼン環が多数集まってできた分子がDNAを傷つけることが多いためである。焦げは出来るだけ取って食べるのが望ましい。
文字
ISO/IEC 10646(≒Unicode)には、U+232Cに「ベンゼン環」という文字(記号)「〓」がある。
JIS X 0213でも収録が検討されたが、一部からの猛反発により、最終的には採用されなかった。
それ以前に、ベンゼン環の図は文字や記号に該当するのかどうかが謎として存在する。
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