転轍器
読み:てんてつき
分岐器
の進路を変更する装置。転じて
分岐器
そのもののことを指すことがある。
目次
概要
操作
安全装置
転轍器の種類
機構による分類
目的による分類
三流ミステリー作品
概要
操作
大昔は転轍器は分岐器のそばにあり、駅員がそこまで行ってレバー(
転轍てこ
)を操作していた。
しかし不便であったため、後に
駅
や
信号場
のある一角に転轍器を操作するレバーを集中配置するようになり、
てこ扱所
と呼ばれた。転轍器から分岐器までは延々とワイヤーが張られており、それにより分岐器が動く仕組みになっているが、それ故に転轍器の操作は大変な重労働になってしまった。
現在では分岐器の大部分が
CTC
などで集中制御されることもあり、転轍器は多くの場合機械化されている。
安全装置
転轍器の操作を間違うと即重大事故に繋がる。特に問題視されるのは以下の二点である
信号機
と分岐器の開通方法が合っていない
列車が分岐器を通過中に転轍器を操作した
前者は衝突事故につながり、後者は
脱線事故
が発生する。そのため、このようなことが起きないように転轍器には
連動装置
が設けられており、不正な操作が行なえないようになっている。機構としては電気式と機械式が存在する。
転轍器の種類
機構による分類
手動転轍器
電気転轍器
電空転轍器
発条転轍器
目的による分類
脱線転轍器
乗越し転轍器
(遷移転轍器)
三流ミステリー作品
昔から、走行中の列車を分離させて引込み線部分の分岐器で転轍器を操作し、途中の1両を編成から抜くという作品が多く見受けられるが、上記のような理由から絶対に不可能である。
そもそも、編成が分離したら即座に非常ブレーキが掛かってしまう。
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